報告  2018年7月31日  報告者( 本田  )

山 行 期 間

2018年7月19日      

山 域・山 名

アポイ岳

リーダー

本田 

参  加  者

松4名

コース タイム

アポイ岳ジオパークビジターセンター550600登山口−7:10五合目山小屋7:20800馬の背−835アポイ岳850930吉田岳9451025アポイ岳10301050幌満お花畑−1115トラバース分岐−1130馬の背−1145五合目山小屋−1230アポイ岳ジオパークセンター

北海道山行第三弾。登山口入口にある様似ファミリーパークキャンプ場でテント泊の予定であったが、バンガローが開いていると言うので借りて前泊。水場もトイレもごみ場もきれいでしっかり管理された所で、テントを張らなかった分時間短縮でき、朝食もカップヌードルだが美味しく食べることができた。

車をビジターセンター前の駐車場に移動し、5時50分出発。残念ながら霧で山の全容は全く見えないが雨は大丈夫そうだ。管理された公園内を少し歩き、入林許可証名簿記入所で記入し林道へと進むと大手製紙メーカー所有林と書かれた大きな看板。3メートル程の山椒の木に緑の小さな身がたくさんついていたので触るとすーっといい香りがしてきた。登りに差し掛かる前の小さな川のところに靴の泥を落とすようにブラシが置かれていたので入念に落とす。いよいよ登りだが傾斜はそれほどでもなくゆっくりのペースで登っていくと、微かにピンクがかった小ぶりの花をまとめてつけたエゾシャクナゲが樹林帯の中にあちこちに彩を添えていた。3合目辺りに熊除けの大きな釣り鐘、一人ひとりたたく度に響き渡る大きな音。樹林帯の中の道は地元の子供たちも登るということで歩きやすく、所々に休憩用のベンチも据え付けられていた。

樹林帯を抜けたところに五合目避難小屋があった。本来ならばこの辺から景色が見渡せるところなのだろうがこの日は残念ながらガスで視界はきかない。ここには仮設の携帯トイレ用ブースが設置してあった。この辺から高木がなくなり足元は茶褐色のかんらん岩がむき出しになったところを登っていく。植生も変わり馬の背辺りの足元にはキンロバイ、アポイハハコ、サマニオトギリ、アポイマンテマ、エゾコウゾリナなど色々な花が黄色、白、紫などの色とりどりで大雪や知床のような群生ではないもののポツンポツンと咲いている。品種の多いのも花の百名山のいわれなのかも。頂上直下は岩場の直登で今までとは一変したところを登りきると、祠のあるアポイ岳頂上へ到着。

時間があったら是非吉田岳まで足を延ばしてみてはと、知床のガイドから聞いていたので、ルートもしっかりしているし、時間の余裕もあるので先へ進むことにした。お陰でアポイ岳までのルート上では見られなかったエゾルリムラサキの花に出会うことが出来た。本当に瑠璃色の薄紫の可憐な花が所々に咲いていて本当に吉田岳まで足を延ばして良かったと思った。

帰りはアポイ岳まで戻り幌満お花畑を経由したのだが、残念ながらお花畑というような花はなく、以前はヒダカソウが見られたそうだが100株ものまとめての盗掘や環境の変化で絶滅に近いとか。幌満お花畑からトラバース分岐までは日陰のうす暗い陰湿な感じのルートで奥多摩の沢沿いを歩いているようなところで回り道をして失敗したと思った。

結局アポイ岳では展望は望めなかったが足元に咲く花々に触れることが出来たことと、五合目までの樹林帯の中でずーっと彩を添えていたエゾシャクナゲ、五合目から上のハイマツの緑の中に浮島の様に黄色の花の塊を見せてくれた菊人形を飾る小菊に似た低小灌木のキンロバイ、そして瑠璃色の淡い水色のエゾルリムラサキの花がアポイ岳の印象を深めてくれた。12時半登山口に無事到着。

その日の夜のフェリーで帰るため途中の日帰り温泉で汗を流す予定であったが、キャンプ場近くに建つアポイ山荘で前日の夕食を摂った際に500円で入浴可ということを知り、下山後入浴、昼食、休憩をそこでして疲れを癒した。アポイ山荘は山荘とは名ばかりで綺麗なホテルで地元の老人の憩いの場にもなっていて、休んでいると向こうから話しかけてきて「ようこそ様似へ、また来てくださいね」と優しい気持ちに触れることもできた。

当 初予定のスケジュール通りに3つの山行計画をこなすことができたのは、天候に恵まれたことと、メンバーの弱音をはかない根性の賜物と思い感謝の山行でした。